先日入手した maono 社製 USB マイクに使えるショックマウントを探していたところ、秋葉原で偶然見つけたので購入してみました。
今回レビューするショックマウントは、Rycote(ライコート)社製 InVision USM という製品です。Rycote 社は、スタジオ用のマイクスタンド等を作っている会社で、基本的にはプロ用機材のメーカーみたいです。
特徴その1 マイクの取付け方法
この製品、マイクの取付け方法に特徴があります。写真を見ていただければ解るように、4方向からのネジで、マイクを保持します。
今回使った USB マイクは、本体に大きめのツマミが付いているので、一般的な差し込むタイプのショックマウントは使えません。このように、ネジを使うタイプというのは、本当に珍しくて、他社製品ではなかなか見ない方式です。
この方式は、センターからちょっとずらして装着することもできるので、本当に便利です。
特徴その2 材質
このショックマウントは、ネジ以外には金属部品はありません。全てエンプラ(エンジニアリングプラスチック)で構成されています。なんと、ショックマウントの要といえる、振動を遮断する部品も硬質プラスティックで出来ています。
一般的には、ここには伸縮性のあるゴム紐のような素材が使われることが多いのですが、Rycote 社の場合、ここでも固い素材を使い、まるでバネの様に素材の弾性で振動を遮断します。
この製品のように、無伸縮の素材を使うと、ゴム紐のようにだらぁ~んと伸びてしまい、交換が必要な素材と違って、経年劣化が発生しづらく、振動を遮断する性能を長期間に渡って保持してくれます。
また、金属部品がほとんど無いのは、ショックマウント全体の軽量化にも役立っています
使ってみた感じ
マイクスタンドに合せるように変換用のネジも付いているので、今使っているマイクスタンドには簡単に取り付けることができました。
スタンドを動かしてみると、ショックマウントの重さというか軽さがよくわかります。ショックマウントが無い時と、さほど変化がなく、自重で位置が変わることもなく、とても使いやすいです。
センターから中心をずらして装着したので、例の大きめのツマミも、普通に回す事ができます。もちろん、机からの振動はしっかり遮断してくれるので、キーボードをパタパタ入力したり、マウスをカチカチしても、マイクには全く伝わりません。
もちろんアームを直接触ったり、叩いたりすれば、マイクで拾ってしまいますが、それでもショックマウントがあるのと、無いとでは雲泥の差で、特に振動の減衰というか収まるのがとても早く、仮に振動を拾ったとしても、瞬間ボコッというだけで、ワンワンワンワン…と、やまびこのように振動音が続くことはありません。
一般的なショックマウントに比べると、ちょっとお値段が張りますが、その分はちゃんと納得できる性能というか品質なので、これはお勧めの製品です。
最後になりましたが、購入したのは秋葉原の駅前、ラジオ会館2Fにあるトモカ電気さんのプロショップで、入り口を入って右奥がマイクや付属品コーナーになっています。ここでは、マイクに被せるタイプのウィンドスクリーンも各種ありました。この手のスポンジ製のウィンドスクリーンは、窓全開で配信する人にとっては必需品(ポップガードとは使い方が異なる感じ!?)です。
寸法を測っていかなかったので、適当というかこの位かな~と直径90mmのサイズを買いましたが、ちょっとキツキツでした。もし、購入するときにはマイクの直径をちゃんと測って行きましょう(苦笑)。
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